ダクロタイズド処理用液(金属亜鉛フレーク、無水クロム酸、グリコール等の分散水溶液)中に被処理物を浸漬した後、焼き付け炉中で約300℃に加熱することにより、亜鉛フレークが相互に結びつき、被膜が形成され、無水クロム酸が表面を酸化させ、強固な密着性を生じさせます。
これにより生成された被膜は、他に見られない優れた耐食性を示します。
然しながらダクロタイズド製品は六価クロム化合物である事から、今後の環境規制により使用が制限される場合があります。
近年、全世界で環境問題がクローズアップされ、有害物質などの法規制も強まりつつあります。
特にこれまで防錆表面処理の大変有効な材料として使用されてきている六価クロム化合物は、欧米を中心に始まる環境規制により使用が制限・削減されていく方向にあります。このような中、NDSとMetal Coatings International(アメリカ)、DACRAL(フランス)の3社がこれまで30年間以上にわたって培ってきた防錆表面処理”ダクロタイズド”の技術をもとに長年にわたり共同で研究開発を進めてきた結果、クロムフリーの新技術としてジオメット®(GEOMET)が誕生し改良を重ねて現在ジオメット®720として上市しております。
詳細についてはNOFメタルコーティングス㈱のホームページへアクセスをお願いします。
ジオメット®処理は水系完全クロムフリーの商品です。
ジオメット®処理は環境対応型で水系の処理液を使用して処理します。
溶剤系ではないために処理設備も簡単で済み、自然環境や作業環境にも優しい表面処理と言えます。
ジオメット®処理は工程上もその皮膜中にもクロム化合物を一切使用しません。
ELV規制にも完全に適合いたします。
ジオメット®処理工程は排水がないクローズドシステムです。
また、焼き付け工程での排気物は水蒸気が主体であり、法で定められた有害物質は含まれておりません。
ジオメット®(GEOMET)処理ボルトのトルクコントロールや高耐食性能の要求にお答えする為に開発されたオーバーコート処理です。